※口臭の原因や感じ方には個人差があります。強い口臭が続く、歯ぐきから出血する、歯や歯ぐきに痛みがある、口の中に違和感がある場合は、歯科医院へ相談してください。
こんにちは。46歳・美容師歴25年の現役美容師、TIHIROです。
40代男性の身だしなみというと、髪型、ヒゲ、服装、肌、体臭を思い浮かべる人が多いと思います。
しかし、人と近い距離で話す場面では、口元の状態も相手へ与える印象に関わります。
私は美容師として、お客様と近い距離で会話をする仕事を25年間続けてきました。
美容室では、カットやシャンプーをしながら、お客様のすぐ近くで話します。
そのため、髪型や服装だけでなく、
・食後の口の状態
・口の乾き
・ニオイが残りやすい食事
・接客前の歯磨き
なども、仕事上の身だしなみとして意識してきました。
私自身も以前は、歯磨きとマウスウォッシュを使えば十分だと考えていました。
その後、歯科助手として働いているお客様との会話をきっかけに、歯間ブラシやデンタルフロスも使うようになりました。
この記事では、歯磨きをしていても口臭が不安な40代男性へ向けて、私が接客の中で意識してきたことと、毎日のケアで確認したいことを紹介します。
美容師になった頃に教わった口元の身だしなみ
私が口臭を意識するようになったのは、美容師として働き始めた頃です。
美容室へ就職して間もない頃、先輩から接客時の身だしなみについて教わりました。
その中には、
・接客がある日はニンニクやネギ類などを控える
・食後は歯を磨く
・必要に応じてマウスウォッシュを使う
・お客様へ不快感を与えないよう配慮する
という内容がありました。
先輩から言われたのは、
接客業として、お客様に不快感を与えてはいけない
ということです。
美容師は、お客様の髪を切りながら近い距離で会話をします。
自分では気にならない程度でも、食事のニオイや口の乾きが相手へ伝わる可能性があります。
この経験から、口元のケアは自分のためだけではなく、目の前のお客様へ気持ちよく過ごしてもらうための身だしなみだと考えるようになりました。
口臭は本人も相手も確認しにくい
髪型の乱れやヒゲの剃り残しは、鏡を見れば確認できます。
一方、口臭は自分で正確に判断するのが難しい場合があります。
また、相手が気づいても、
「口臭が気になります」
とは伝えにくいものです。
美容師としてお客様と接していても、髪や頭皮の状態については会話の中で伝えられますが、口臭について直接触れるのは簡単ではありません。
実際にお客様からも、
マスクを外して話すのが不安
朝に歯を磨いても、午後になると口の中が気になる
人と近くで話す仕事なので心配
といった話を聞くことがあります。
ただし、誰からも指摘されていないから口臭があるとも、ないとも断定できません。
口臭への不安が強く、毎日の生活や会話に影響している場合は、自分だけで悩み続けず、歯科医院で相談して客観的に確認する方法があります。
日本歯科医師会も、口臭が気になる場合は歯科医院や専門外来で相談し、必要に応じて測定する方法を紹介しています。
歯磨きだけでは不安が残った私の経験
以前の私は、口元のケアとして主に次のものを使っていました。
・歯ブラシ
・歯磨き粉
・マウスウォッシュ
・ガム
・ブレスケア用品
人と会う前や接客前に口の中をすっきりさせることは意識していましたが、香りや爽快感を得る商品へ頼りすぎていたと思います。
その後、美容室へ来店された歯科助手のお客様との会話で、
「歯ブラシだけでは歯と歯の間まで届きにくいので、歯間ブラシやフロスも使った方がよい」
と教えてもらいました。
それからは、歯磨きに加えて歯間ブラシやデンタルフロスを取り入れています。
最初は少し面倒に感じましたが、今では夜のケアの一部になりました。
ただし、歯間ブラシには複数のサイズがあります。
太すぎるものを無理に入れたり、力を入れたりすると、歯ぐきへ負担をかける可能性があります。
自分に合う種類や使い方が分からない場合は、歯科医院で確認してください。
口臭ケア用品を買いすぎた失敗
口臭が気になり始めると、
「どの歯ブラシが一番よいのか」
「どの歯磨き粉なら安心できるのか」
「もっと刺激の強い洗口液が必要ではないか」
と、商品ばかり気になることがあります。
私も新しい商品を見つけるたびに購入し、使い切れない歯磨き粉やマウスウォッシュがたまったことがありました。
今振り返ると、商品を増やす前に確認すべきだったのは、次のような基本でした。
・磨き残しがないか
・歯と歯の間をケアしているか
・舌を強くこすっていないか
・口が乾いていないか
・定期的に歯科医院で確認しているか
刺激やミントの強さだけで、口の状態を判断することはできません。
口の中が強くすっきりしたからといって、むし歯や歯周病などの原因が解消されたとは限らないからです。
商品を次々に増やすより、必要なケアを無理なく続ける方が、私には合っていました。
歯磨きをしても口臭が気になる理由
口臭には、起床時や空腹時などに一時的に起こるものと、歯周病やむし歯などが関係するものがあります。
主な原因として考えられるのは、次のようなものです。
・舌の表面に付着した舌苔
・歯周病やむし歯
・歯と歯の間などの清掃不足
・唾液分泌の減少による口の乾燥
・ニンニク、ネギ、アルコール、タバコなど
・口の中以外の病気
日本歯科医師会は、口臭の主な原因として、舌苔、歯周病、むし歯、清掃不良、唾液分泌の減少などを挙げています。
歯磨きは大切ですが、歯ブラシだけでは届きにくい場所もあります。
特に確認したいのは、
・歯と歯の間
・奥歯の周辺
・歯と歯ぐきの境目
・歯並びが重なっている場所
・舌の表面
です。
また、起床直後、長時間話したあと、緊張しているときなどは、口の乾きを感じることがあります。
口臭が気になるからといって、すべてを香りで隠そうとするのではなく、まず口の中の状態を確認することが大切です。
40代男性が最初に見直したい5つのケア
特別な商品を増やす前に、次の5つを確認してください。
1.歯磨きの場所と力加減を見直す
毎日歯を磨いていても、いつも同じ場所ばかり磨いていると、汚れが残ることがあります。
特に意識したいのは、
・奥歯
・歯と歯ぐきの境目
・下の前歯の裏側
・歯並びが重なっている部分
・被せ物や詰め物の周辺
です。
力を入れてゴシゴシ磨けばよいわけではありません。
歯ブラシの毛先を磨きたい場所へ当て、小さく動かします。
磨き方には歯並びや歯ぐきの状態による個人差があるため、歯科医院で自分の磨き残しやブラシの当て方を確認してもらう方法もあります。
2.歯間ブラシやデンタルフロスを取り入れる
歯ブラシだけでは、歯と歯の間へ毛先が届きにくいことがあります。
そのため、デンタルフロスや歯間ブラシを併用する方法があります。
私も歯科助手のお客様から教わって以降、歯間ケアを続けています。
最初から朝昼晩すべて行うのが難しい場合は、夜の歯磨きと一緒に取り入れると続けやすくなります。
ただし、歯間ブラシは大きければよいものではありません。
歯の隙間に合わないサイズを無理に入れず、分からない場合は歯科医院で相談してください。
日本歯科医師会も、歯ブラシだけで落としにくい歯間の汚れには、フロスや歯間ブラシの併用を案内しています。
3.舌は強くこすらず状態を確認する
舌の表面に付着する白っぽい汚れは、舌苔と呼ばれ、口臭の原因になることがあります。
ただし、舌は歯と同じ感覚で強く磨く場所ではありません。
気になる場合は、舌ブラシなどの専用器具を使い、奥から手前へやさしく動かします。
何度も強くこすったり、舌が痛くなるまで行ったりする必要はありません。
出血、痛み、治りにくいできものなどがある場合は、セルフケアを続けず、歯科医院などへ相談してください。
日本歯科医師会も、舌苔へのケアとして、舌ブラシなどを使ってやさしく清掃する方法を案内しています。
4.口の乾きを放置しない
口の中が乾燥し、唾液が少なくなると、口臭が強くなる場合があります。
私自身も、長時間話したあとやコーヒーを続けて飲んだときに、口の中の乾きを感じることがあります。
日常で行いやすいのは、次のようなことです。
・こまめに水分を取る
・長時間話したあとに水を飲む
・口呼吸になっていないか確認する
・飲酒や喫煙後の口の状態を確認する
・口の乾きが長く続く場合は相談する
水を飲めばすべての口臭が解決するわけではありません。
ただ、口の乾きが気になるときに、香りの強い商品だけで隠そうとせず、水分を取り、口の状態を確認することはできます。
口の乾燥が長く続く場合や、飲み込みにくさなどがある場合は、歯科医院や医療機関へ相談してください。
5.洗口液は歯磨きの代わりにしない
マウスウォッシュや洗口液は、口の中をすっきりさせたいときに使いやすい商品です。
私も食後や接客前など、必要に応じて使用しています。
ただし、洗口液で口をすすいだからといって、歯と歯の間や歯ぐきの境目に付着した汚れをすべて除去できるわけではありません。
基本は、
・歯ブラシ
・必要に応じた歯間ケア
・舌の状態の確認
・定期的な歯科受診
です。
洗口液は、それらの代わりではなく、補助として使用します。
商品によって使用方法や使用回数が異なるため、表示を確認してください。
「液体歯磨き」と「洗口液」は使い方が異なる場合があるため、容器の説明も確認する必要があります。
人と会う前に私が確認していること
接客や人と会う予定がある日は、私は次の点を確認しています。
・ニンニクやネギなど、ニオイが残りやすいものを食べていないか
・食後に歯磨きができているか
・口の中が乾いていないか
・必要に応じて歯間ケアを行ったか
・洗口液の使用方法を守っているか
・ヒゲ、髪、服のニオイなども整っているか
毎回すべてを完璧に行うわけではありません。
外出先で歯を磨けないこともあります。
そのようなときは、水分を取り、可能な範囲で口の中を整え、帰宅後に歯磨きや歯間ケアを行います。
口臭を必要以上に怖がるのではなく、自分でできる基本的なケアを続けたうえで、相手との会話に集中することが大切だと思っています。
口臭への不安が強いときは自己判断だけで決めない
口臭が気になるからといって、実際に強い口臭があるとは限りません。
自分の息を何度も確認したり、人と話すことを避けたりするほど不安が強い場合は、一人で判断し続けない方がよいことがあります。
歯科医院では、歯や歯ぐき、舌、口の乾燥などを確認してもらえます。
口臭を扱う外来では、測定器を使って客観的に調べる場合もあります。
異常がないと確認できれば、それが安心につながることもあります。
反対に、むし歯や歯周病などが見つかれば、香りで隠すのではなく、その原因に合わせた対応を相談できます。
歯科医院へ相談したい目安
次のような状態がある場合は、セルフケアだけで済ませず、歯科医院へ相談してください。
・強い口臭が長く続いている
・歯ぐきから出血する
・歯や歯ぐきに痛みがある
・歯がぐらつく
・口の中に治りにくい傷やできものがある
・舌に強い痛みや出血がある
・口の乾燥が長く続いている
・家族などから口臭を繰り返し指摘された
・口臭への不安で会話や外出を避けている
口臭ケア用品は、毎日の身だしなみを補助するものです。
むし歯、歯周病、口の乾燥などの原因を治療するものではありません。
定期的な歯科健診では、磨き残しや歯ぐきの状態、自分に合った歯ブラシや歯間ケアの使い方を確認してもらえます。
まとめ|商品を増やす前に基本のケアを確認する
私は以前、口臭が気になるたびに、歯磨き粉やマウスウォッシュなどを増やしていました。
しかし、現在は商品を増やすことより、
・磨き残しを減らす
・歯間ケアを行う
・舌を強くこすらない
・口の乾きを放置しない
・洗口液を補助として使う
・必要に応じて歯科医院へ相談する
という基本を続けることを大切にしています。
口臭を完全になくそうとして、何度も歯を磨いたり、舌を強くこすったりする必要はありません。
まずは、夜の歯磨きに歯間ケアを一つ加える。
口の乾きを感じたら、水分を取る。
不安が続く場合は、歯科医院で確認してもらう。
このように、自分にできるところから始めてください。
口元のケアは、人と近い距離で気持ちよく話すための身だしなみの一つです。
参考にした公的・専門情報
・厚生労働省 e-ヘルスネット「口臭の原因・実態」
・厚生労働省 e-ヘルスネット「口臭の治療・予防」
口臭には、舌苔、歯周病、むし歯、口の中の清掃状態、唾液分泌の減少などが関係することがあります。セルフケアを続けても強い口臭や口の異常が続く場合は、歯科医院へ相談してください。
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この記事を書いた人
TIHIRO|現役美容師
46歳・美容師歴25年。
美容師としてお客様と近い距離で接するなかで、髪型だけでなく、ヒゲ、眉毛、肌、口元、衣類のニオイなど、40代男性の身だしなみについて向き合ってきました。
自身でもヒゲ脱毛、スキンケア、BBクリーム、歯間ブラシ、デンタルフロスなどを試しながら、毎日の生活へ取り入れやすい方法を発信しています。
この記事では、美容師としての接客経験と、自分自身が続けている口元のケアをもとに解説しました。
※この記事は口臭の診断や治療を目的とするものではありません。症状や不安が続く場合は、歯科医院などへ相談してください。


